第235章

島宮奈々未は海人と太郎を連れて島宮家へ戻った。島宮徳安はちょうど部屋で若い恋人といちゃついていたが、三人が帰ってきたと聞くやいなや、その女を追い出した。

「春、また今度な。今日は帰れ」

宇野春は名残惜しそうに、腕を徳安に絡める。

「徳安、あなたがいないと夜、眠れないの」

「いい子にしろ。外孫も娘もいる」島宮徳安はその手を外し、運転手へ言った。「山田、宇野嬢を送ってやれ」

しばらく一緒に過ごすうち、徳安は海人と太郎が可愛くて仕方なくなっていた。幼い孫の前で女とべたべたするなど、教育に悪い。

運転手の山田が入ってくる。

「宇野嬢、お送りします」

「……わかったわ」宇野春は渋々うな...

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